Discogs珍道中記

レコードのネットフリーマーケット的存在Discogs。お使いの方も多いと思います。よく利用してまして外盤をお手頃価格で買ってます。

ただ、出品者は普通の人から業者まで様々でグレーディングも大きな幅があるのも事実。トラブルも少なくないです。グレーディングに関して、日本と同じものを海外に求めるのは酷というもので、大体NM-がユニオンのBランクぐらいだと考えればいいと思います。その中でもグレーディングが安定しているのは
・オーディオファイルっぽくてクラシック中心の出品者(普通の人に比べて、神経質なのは日本と同じです。中にはこちらから何も言っていないのに、カートリッジから検聴に使ったヘッドフォン、スクラッチの場所と回数まで教えてくれる人もいました。ちなみに届いた盤はスレだらけで大丈夫かよと思いましたが、再生してみると大丈夫でした)
・出品数が多くない(多い人は目視のみのチェックの可能性が高いです)
・発送元がラテン系じゃない(総じておおざっぱです)
の条件を満たしていれば、まあ、なんとか。

それでも避けられないのが誤発送です。こればっかりは仕方ありません。何回も経験してますが、まあ大抵は一部もしくは全額返金で済みます。しかし今回はそうではありませんでした。

いつも通りDiscogsの新着メールを眺めていたら、前から欲しかったカラヤンのSoria seriesのカルメンのUK盤が出ているのを発見。上記条件も満たしているので、即注文しました。ただ、海外からだと送料がもったいないので、出品リストの中でまあ買っても良いかなと思った、TELARCのショスタコ5番と一緒に。

いつも通り2週間ぐらいで家に届いたのを確認してみると、カルメンはコンディションばっちりでよかったのですが、もう一方は全然違うレコードでした。別にメインは良かったからと思いつつ、一応報告。このときはその分は返金してくれるといいなあぐらいでした。

そしたら先方は今まで十数年取引してきた中で初めてやってしまった、と大わらわ。そのレコードはあげるからすぐにショスタコ5番も無料で送るよ、と。

こちらとしてはすでに申し訳ない気持ちになってきたのですが、Understood, thanks返したところ、実は向こうは入れ違いで送ってしまったらしく、すでにショスタコ5番は、うちに届いたレコードの購入者のところに行ってしまったと、更に恐縮して、出品リストでなんかほしいものあったらそれタダ送るから、と言い始めました。

こちらとしても別に良いのに、というか、すでにあんたの出品リストは見てるよと、でも断るのも道理でもないかなと、すでに4セットも持っているセラフィンのオテロを頼んだのでした。

これだけでは終わりません。5セット目となるセラフィンのオテロが届いてすぐ、ショスタコ5番は韓国のコレクターの元にあるぜ!あなたの元に送るってさ。で、彼もあなたに誤発送されたレコードを欲しがってるから、送ってほしい。送料は持つから。とのメッセージが。

おいおい、と思いつつ、まあ送料も高いSoria seriesのオテロをタダで送ってくれたわけだし、良いか!と、郵便局にて韓国までレコードを送ったのでした。

というわけで、清算するとタダでセラフィンのオテロが手に入ったことになり、USステレオ3セット、UKステレオ、UKモノとうちには5セットあるのです。