何事も観測から

PCと接続して使えるマイクロスコープがずいぶん安くなっていたので買ってみました。とりわけ気になっていたのはスタイラスチップの汚れです。


今まで使っていたのは
・PICKERING AP-1(どうも付属のクリーナー液は悪い気がして乾式で使っています)
・FLUX HIFI:SONIC
だったのですが、AP-1では取れないような汚れが付くことがあって、これがてきめんに歪としてすぐ出るものですから、どういう汚れがついているのか観測するのが目的でした。評判の良いオンゾウラボ ゼロダストも一緒に買ったので、AP-1との汚れの取れ方の違いも比較したかったのです。

観測する前にSONICで徹底的に掃除したのが上の画像です。さて、比較を、、、と思ってLPを何枚かかけてついた汚れをAP-1とゼロダストで取ってみたのですが、どちらも同じように取れます。つまるところ、取れないような汚れ、というのは蓄積するから取れなくなるのであって、こまめに手入れしていれば簡単に取れてしまうということでしょう。

比べるならば、AP-1よりもゼロダストの方がゴミが取れやすいので、今はゼロダストを常用しています。

他にも内周部でカンチレバーが揺さぶられる様子を動画に撮ってみました。
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オテロ第2幕の最後はどの盤でも最内周に切ってあり再生が難しいところですが、これだけ揺さぶられるのを見るとカンチレバーの材質などの採用素材の差はてきめんに出そうだな、と考えたり。(唯一の例外はマゼールオテロでしょうか。カット有りで普通は2枚組で出ていますがフンガロトン盤だけ3枚組で切ってあり、最内周ではありません)

ビニ焼けではない、紙スリーブで長年未開封で保存されていて剥離剤が固着したような汚れを見てみたり。


観測から始めて、実践の変化と聴感の差を確認するというのがモットーですが、まあ、どう実践するかというのはセンスが問われるところで、何かヒラメキがない以上、じっくり取り組んでいくしかありません。