M3秋お疲れ様でした

M3秋お疲れ様でした。おかげさまで無事新譜を出すこともできました。
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さて、3日連続コンサートに行き、M3があり、ヘッドホン祭りがあり、そしてDSD 11.2MHzの試聴会の一部講師をしてみたりと、濃い1カ月だったように思います。

コンサートはどの演目も素晴らしかったのですが、一番心に残ったのはゲルギエフ/マリインスキーのタコ8です。演奏もさることながら最後ゲルギエフが指揮棒(今回はつまようじというよりかは焼き鳥の串ぐらいの長さ)を降ろしきるその1分弱程度の時間が、あたかも時が止まったかのようだったのが印象的でした。人って究極に感動し集中すると、本当に時が伸びて音が聞こえなくなるんですね。ちょっとそのアイデアを次の録音に生かそうかなと考えつつ。

ヘッドホン祭り、DSD 11.2MHzの試聴会はスタッフ側での参加になりましたが勉強になりました。空き時間にPyramixを触れたり、DSD 11.2MHz再生可能機器での聴き比べだったり。
Pyramixは予想していたよりも扱いやすく、たった10分の間に新しくプロジェクトを立ち上げてChをアサインして録音して書き出すまで出来ました。初めて触るDAWなのに。ちょっと考えられないことです。

刺激を受けて、DSD周りのプログラムを久しぶりにC++で書いてます。いつものRubyじゃどうも速度的に難しいので。こっちは予想していたよりもはるかにノイズシェーピングの部分が難しいですね。高次にすると簡単に発振してしまいます。ようはフィードバックの係数の問題だと思うのですが、そう考えるとデジタルマイクというのはアナログ系でまとめて量子化ノイズを既定しやすいですから、より高次のノイズシェーピングを組みやすいのかなとも思います。DCオフセットが出るのも後段のHPFに頼らずそれで抑えられるのかなと。

話は戻りますが、11月1日時点でDSD 11.2MHz音源は7作品しか無かったのが、一昨日1つ増え、これからも増えそうです。Pyramix V9+Horusが発売されてからようやく1年といったところですから、これからこれからといったところですね。NativeDSDでフリーアルバムに追加された民族&現代音楽のパーカッションの作品がありますが、音楽の内容はともかくとして音質的にはちょっと衝撃を受けました。あれはテープを経由したDSD 11.2MHzですが、いいもんはいいですね。

今日はちょっと軽めに大野雄二のルパン三世のジャズ、11日は重めにキエフ国立のラフマニノフ ピアノコンチェルト3番、チャイ4を聞いてきます。そのあとはちょっと空くものの2月あたりからブロンフマンプロコフィエフピアノソナタサロネン/フィルハーモニアのシベリウスあたりを聞きに行こうかなと。たのしみたのしみ。