ヴェクセルドミナンテなぜなにQ&A

レーベル印刷していて暇だ!serです。

 ヴェクセルドミナンテハイレゾ頒布に関して、Q&A形式で色々と。聞きたいことがあれば、この記事のコメントとかTwitter@serierilにリプライ飛ばしてください。

Q.何で活動を始めたの?
A.世の中のピアノ録音に不満があったから。詳しくはここに書いてます。

Q.どこで録音してるの?
A.地方の賃料の安いホールで録ってます。

Q.どこで買えるの?
A.即売会以外だと、メロンブックスDLBOOTHにて委託してます。

Q.ハイレゾでの頒布をはじめた経緯は?
A.改めて言葉にすると難しいですね。16bit/44.1kHzだと失われるものがあると感じたからっていうのが一番近いと思います。

Q.24bit/88.2kHzで頒布している理由は?
A.サークル最初期はZOOMのMTR HD16で録ってて、これが16bit/44.1kHzまでだったので、ハイレゾなんて考えもしませんでした。でも、一発録りならMTRいらないなと思って、ソフマップのアウトレットで格安で出てたRoland R-4Proを買ったんです。2chに制限されるけども、これは24bit/192kHzまでいける。色々録り比べてみると、なるほど、16bit/44.1kHzよりも良さそうだというわけで、24bit/192kHzで録ったり、24bit/96kHzで録ったりをはじめたわけです。

 まぁ録ったら頒布したくなるわけで、2010年末のコミケからDVDにハイレゾデータを入れて頒布をはじめました。最初は24bit/96kHzでやってました。R-4Proも、そのあとに買ったLynx Aurora8も24bit/96kHzが一番聴感上音が良かったからです。笠懸野文化ホールでLynx Aurora8+Millennia HV-3D-8+Earthworksのマイクで録ったのがSEVENSですが、今聴いても良い音だと自負してます。

 
 さて、次はどうしようか、もっと良くなるんだろうかと考えると、クロックジェネレータとDSDレコーダーが思い浮かびました。そこで、Grimm Audio CC1TASCAM DV-RA1000HDを買ったわけです。
 Grimm Audio CC1は衝動買いしたのですが、勘違いがありました。CC1の本質はジェネレータではなく、クリーナでした。クロックジェネレータを追加で買うのは金銭的に厳しかったので、TASCAM DV-RA1000HDをクロックマスターにして活用することにしました。DSD時は44.1kHzを吐くので、選択肢は44.1kHz/88.2kHz/176.4kHzになるわけですが、聴感上一番良かった88.2kHzを採用しました。これが、24bit/88.2kHzで頒布している理由です。
 ビット深度の方は32bitFloatで編集をしていますが、聞くのは24bitIntなので、あえて24bitIntで頒布してます。

Q.なぜ、DSDとPCMを一緒に頒布してるの?DSDとPCMの違いは?
A.一発録りといえども後々の編集で帯域バランスを整えたり、聞きやすいようにダイナミクスの圧縮を行ったり、ノイズ除去をしたりする必要があると感じてます。特にEarthworksのマイクはスモールダイアフラムのマイクの中でもセルフノイズが高いので、ノイズ除去はどうしてもやりたいですね。もちろん、その過程で失われるものもあります。
 この記事で書きましたが、PCMであろうとDSDであろうと、元々のデータは一緒です。理屈から言っても、実験結果から言っても、DSDで録った後、PCMに変換した方が良いでしょう。でも、心情的なものとしてPCMはPCM,DSDDSDのまま扱いたいのです。何よりDSDはフォーマットを保ったまま編集できません。なので、PCMは編集済み、DSDは未編集のものとして、どちらも頒布してます。双方メリットデメリットあるので、気に入った方を楽しんで頂ければと思います。
 ※ただ、最新作のBestworks 2010-2015のPCMはDSDを変換し編集したものです。なぜなら最初からPCMで録るよりもDSDからPCMに変換した方が音が良かったからです。いくら心情的にやりたくなくても、音が良きゃそっちを採用するぜ!

Q.DSD256って意味あるの?
A.録音したものを聞く限りではあります。現在再生する機材は限られていますが、これから増えていくでしょう。

Q.何で今回はベスト盤なの?
A.メンバー多忙につき活動縮小するので、まぁ区切りとして。