ハイレゾ配信はじめました

時代はハイレゾ配信!serです。

 ハイレゾ配信はじめました。みんな買ってください。ここで買えます。  Melonbooks DL

 さて、宣伝はこの辺にして、なんでハイレゾ配信を今までやらなかったのかを覚書程度に書いておこうと思います。

 まず第一にハイレゾ音源なんて需要ないと思ってました。ところが即売会でハイレゾ音源のおまけを貰っていく人が結構いるんですよね。大体1-2割でしょうか。タダでくれるんならもらうだけじゃない何かがそこにあるような気がしました。
 そしてその傾向は近年ますます強くなってきてます。ハイレゾ音源のおまけをつけ始めたのは2011年のM3秋からですが、2013年のM3秋まで段々はける数は多くなってきてます。2013年のM3秋はSonyハイレゾという言葉を使い始めた直後なので、2014年のM3春、つまり次回のM3はもっと増えるんじゃないかなと予想してます。

 頒布数が増えることはとてもありがたいんですが、実は作るのに結構時間がかかります。DVDを焼くのはCDの数倍時間がかかりますし、今の頒布数以上は作れません。というか作りたくありません。言ってしまえばCDの方も数はそこまで作りたくなかったりします。モノとして手元に残したくはありますが、数作るのは本当に大変です。

 うちの出している音楽はインストのオリジナル。しかもピアノだけっていう非常にニッチなジャンルです。しかも曲数はあまり多くありません。自分で買うとしたら1000円はちょっと高い。500円なら買おうかなって感じです。正直言って数はあんまりはけないです。でも、委託分等を考えると1作品あたり200枚ぐらい作る必要があります。
 500円で売るとしてプレスに出すと、ホール代、プレス費を回収するだけで、300枚プレスしたら、300枚売りきらないといけなくなります。んなもん、うちのサークルでは無理です。
 手焼きだと1枚当たりの単価が100円を切ります。200枚売れば8万円でホール代は回収できますし、在庫を抱えるということが無くなります。無くなれば逐一作ればいいわけですから。

 それでも、200枚作るって言うのは大変な作業です。50枚作るのに大体5時間かかりますから、200枚で20時間です。ちょーたいへんです。CDは作りたいけど、数は作りたくない。でも、買えない人が出るのは避けたい。ここら辺が悩ましいところです。
 そこでハイレゾ配信を考えだすようになりました。今まではハイレゾ環境というのは一般的ではなかったのでイベント以外での頒布を避けてましたが、今はSonyのおかげで普及してきたのかなと思います。

 脱線して長くなりましたが、第二にハイレゾ配信を委託するサイトがみつかったことです。
 ポータブルプレイヤーか何かで持ち出すときに16bit/44.1kHzの音源も入れて、ハイレゾもPCMとDSD2つ入れるとなると、いくらうちのCDの曲数が少ないと言っても、ファイルサイズが1GBから2GBになります。それだけの容量のファイルを委託しようと思うと中々配信サイトが見つかりません。見つかったとしても、容量制限から1曲ずつの販売にせざるをえなかったり、手数料がバカ高くて、CDよりも価格を上げざるをえなかったり。
 メロンブックスDLは手数料は通常の委託と同じでファイルサイズの制限無し。同人音楽サークルにとって非常にハイレゾ配信に向いているサイトです。

 この2つを期に、ハイレゾ配信をはじめてみることにしました。そして、今後はCDの生産を極力抑えて、具体的に言うとイベントで売り切る、もし余ったら委託するぐらいの部数にしてやっていこうと思います。一般的に買えるものはハイレゾ配信のみという形ですね。

 特に、今後フォーマットがどんどん大きくなってDVDじゃあ収まりきらなくなる可能性があります。特に次回は機会に恵まれまして、DSD256の音源を録音することになりました。容量がDVDに収まらないほど、どでかいです。これこそハイレゾ配信に向いているでしょう。

 というわけで、ハイレゾ配信をはじめた経緯でした。CDが数千枚単位ではけていくなら、こういうことで悩まなくても良いんでしょうけど、うちはそうじゃないし、作るからには赤字には極力したくないので、いつも頭が痛いです。まぁと言っても、ホールで録音するっていうだけで費用分の効果は自分で得ている(つもり)ので、赤字でも全然構わないんですけども。