再生ソフト、ケーブルでの音の違いは実測できるか

タイトルの通り、実測を試みました。

学術論文では、ケーブルでの音の違いを実証しているものは2つあります。
(自分の見つけられる範囲では)

微小な音質差の測定に向けた時間領域音響波形解析法の検討
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008676796

信号ケーブルがステレオ再生音の空間知覚や音質に与える影響について
http://ci.nii.ac.jp/naid/10018037980

前者は測定によって、後者は官能評価にて違いがあると結論を出しています。
(どうでもいい情報ですが、後者の論文の著者はオーディオメーカーKRYNAと
共同で研究しているようで、論文を見ると新商品が分かったりします。)

前者の論文を読んでみると、どうもこれはインパルス応答と似たものがあるのではないかと思い
AD/DAコンバーターと測定ソフトARTAを用いてインパルス応答の違いを実測しました。

詳しいことは、ニコニコのブロマガに書いていますので、お手数ですが、そちらをご参照ください。

再生ソフトによる音の違い(インパルス応答を用いて)
http://ch.nicovideo.jp/piano/blomaga/ar145339

ケーブルによる音の違い(インパルス応答を用いて)
http://ch.nicovideo.jp/piano/blomaga/ar262992

結論から申しますと、変わります。しかも、ケーブルの差よりも再生ソフトの違いの方が
大きいです。これはどうもクロックのロックのタイミングやバッファーの違いかなとも思い
同ソフト上で、クロックをバチバチ切り替えたり、バッファーを変えたりしながら
測定しましたが、こちらは有意な差が測定できませんでしたので、恐らくソフトウェア上の
設計で相当音が変わると思われます。

ただし、インパルス応答での差が、聴感上どういう影響を及ぼすかというのは
自分にはわからないので、ただ、変わるということしか分かりません。
次は電源ケーブルによる違いを実測してみようとおもいますが、他サイトブログへの誘導は
個人的には好むところではありませんので、もし、気になる方がいらしたら
そちらのブロマガをチェックして頂くようお願いいたします。