Pure -aquaplus legend of acoustics-

全曲を通して、かなりデッドで解像度はあまり余るし、分離、定位がきっちりしている。音場は結構平面的である。かなりドライな音調。低音が少し弱く、やや逆ピラミッドな音域。そのせいかsuaraの声量のなさとか、いっぱいいっぱいなところが露わになってしまって、ボーカル曲は聴けたものじゃない。

雰囲気とか、楽器数から言って室内楽の領域なんだけど、ここまでデッドな音源は聞いたことがない。確かに音は聞こえるが音楽が音の集合体にしか思えなくなってしまっている。

確かにスピーカーの音質チェックには良いかもしれないが、分離と定位が良すぎる上に高音が強く、重心がふらついて、とても聴き疲れする物になってしまっている。

しかしsuaraは声に厚さが全くないし、エフェクトかけないと、普通の人。今のjpopはみんなそんなものだけど。

ただ少し音量を大きくすると一変する。
デッドすぎるのが部屋の共震で少し周波数特性は悪くなるが、緩和される。低音もそのせいで量感がでてきて、幾分聴きやすくなる。

確かに機材チェックには使えるかもしれないが、音楽?と聴かれると答えられない。スタジオモニター的なCD。

こんなの出すなら、いっそのこと、主な弦楽器と管楽器が1つずつ音階練習しているCDを出す方がいいんじゃないの。